寝違え
2024年08月12日

寝違えを直す方法とは?自分でできる対処法とやってはいけない対策をご紹介

朝起きたときに、首の後ろや肩に痛みや違和感がある場合は、いわゆる寝違えを起こしている可能性があります。寝違えの正体は、首の周辺に起きた急性的な炎症です。寝違えると首を動かしにくくなる場合が多く、仕事や家事・育児にも支障をきたすため、できるだけ早く直す必要があります。

それでは、寝違えを直すのに有効な方法とはいったい何なのでしょうか。この記事では、自分でできる対処法も含めた、寝違えへの正しい対処法とやってはいけない対策を解説します。寝違えと間違えやすい症状が現れるその他の疾患や特徴についてもご紹介しますので、ぜひご一読ください。

「寝違え」とは?直す必要の有無をチェックリストから判断しよう

寝違えは、睡眠中に何らかの事情によって発生した炎症により引き起こされます。まずは現在の症状が本当に寝違えなのかどうか、チェックリストから判断してみましょう。

<寝違えのチェックリスト>

  • 朝起きたときに首の後ろや肩に痛みまたは違和感がある
  • 首を動かした直後に痛みが走った
  • 痛みや違和感のある箇所が熱を帯びている
  • 痛みや違和感のある箇所が腫れている

上記に該当する場合は寝違えている可能性があり、複数に該当する場合は寝違えを起こしている確率が高いです。また、以下に該当する方は寝違えを起こしやすいといえます。

<寝違えを起こしやすい人の特徴>

  • 首や背中に慢性的なハリまたは痛みを抱えている
  • 猫背など普段の姿勢が悪い
  • 血行不良で体が冷えやすい
  • 眠りにくい
  • 胃もたれを頻繁に起こしている

当てはまる項目が複数ある場合は、将来的に寝違えるリスクを減らすために、接骨院で根本改善に向けた治療を受けて直すことをおすすめします。

寝違えを直す5つの方法

寝違えによる痛みは厄介で、仕事や家事がしにくくなるなどの悪影響を及ぼすことも多いです。一刻も早く寝違えを直し、寝違えによる痛みを緩和する方法を5つご紹介します。

<寝違えを直す5つの方法>

①痛みが強いときは患部を冷やす
②腫れや熱が引いてきたら患部を温める
③無理に体を動かさず安静にする
④ツボを刺激して痛みをやわらげる
⑤接骨院で施術を受ける

順番に確認していきましょう。

①痛みが強いときは患部を冷やす

寝違えが起きた直後で痛みが強いときは、アイスパックを包んだタオルなどを患部に当てて冷やしてください。寝違えの発症直後は、患部が強い炎症を起こしている可能性が高いです。この段階で患部を温めると、血の巡りに合わせて痛みが増す恐れがあるため、温湿布の使用などは控えましょう。

②腫れや熱が引いてきたら患部を温める

患部の痛みや腫れ、熱などの症状が引いてきたら、冷やすのをやめて患部を温めます。患部を冷やし続けると筋肉が凝り固まり、痛みを解消しにくくなるため逆効果です。この段階まで症状が落ち着いてきたら、ゆっくりと入浴しても構いません。

③無理に体を動かさず安静にする

寝違えにより激しい痛みが出ているときは、無理に体を動かさず安静にして過ごしましょう。とくに痛みが出る方向に動かすと炎症が悪化する恐れがあり、そうなると直すまでの時間が延びるため要注意です。首に負担がかかる行動や運動なども、痛みや腫れ、熱などの症状がある間は控えてください。

④ツボを刺激して痛みをやわらげる

寝違えを直すツボを刺激すると、一時的に痛みを緩和できる場合があります。寝違えへの効果を期待できるツボは以下の3つです。

【寝違えへの効果を期待できるツボ】

ツボの名前 ツボの位置
楽沈 手の甲にある人差し指と中指の骨が交わる箇所
後渓 手を握った際にシワができる小指の付け根付近の箇所
外関 手首から指3本分が離れた位置の中心部分

これらのツボをゆっくりと5秒ほど刺激して、首付近の痛みに効果があるか確認してみましょう。いずれも首からは離れた位置にあるツボなので、多少強く圧迫したとしても、寝違えた箇所にダメージが加わる心配はありません。

⑤接骨院で施術を受ける

以下のケースに該当する場合は、接骨院で施術を受けることをおすすめします。

<接骨院で施術を受けるべきケース>

  • 日常生活に支障をきたすほど強い痛みが出ている
  • 寝違えてから2~3日が過ぎても軽減しない、もしくは悪化してしまった
  • 少しでも早く寝違えを直したい
  • 慢性的な寝違えに悩まされている

接骨院では、マッサージや鍼灸などさまざまな方法で寝違えによる痛みを軽減させられます。また、寝違えの原因として考えられる猫背を改善させる骨盤矯正を依頼することも可能です。何度も寝違えを繰り返している方は、接骨院で根本改善に向けた施術を受けましょう。

寝違えを直すときにやってはいけないこと

ここまでは、寝違えを直すための効果的な方法を解説しました。その反対に、寝違えを直すときにやってはいけないこともいくつかあります。寝違えてしまったときは、以下の行動をとらないように注意しましょう。

<寝違えを直すときにやってはいけないこと>

  • 寝違えた直後の動作確認
  • 過度な飲酒
  • 症状が改善しない・悪化した状態のまま放置

これらの行動がNGな理由について、わかりやすく解説します。

寝違えた直後の動作確認

寝違えた直後に「首が動くかどうか確かめてみよう」「どの方向が痛むのか確認しよう」と、首や肩を回して動作確認する人がいますが、これはNGです。寝違えた痛みは炎症により引き起こされています。敏感な状態の患部を動かすと炎症が悪化し、痛みが増してしまうかもしれません。

過度な飲酒

お酒を飲み過ぎて泥酔した状態で眠りにつくと、寝返りをほとんど打てなくなり、首にさらなる負担がかかって寝違えを悪化させる場合があります。また、首周りの血行が良くなったせいで患部の痛みが増すリスクもあるため、痛みが引くまではできる限り飲酒を控えてください。

症状が改善しない・悪化した状態のまま放置

通常、寝違えは発症から1~2週間ほどで直ります。 この期間が過ぎても症状がまったく改善しない・悪化した場合は、そのままの状態で放置するべきではありません。後述するようなその他の疾患が隠れている場合があるため、接骨院で原因を探り、必要に応じて医療機関で受診しましょう。

寝違え以外で考えられる疾患の種類

寝違えの痛みに以下のような症状が伴う場合、何らかの疾患が隠れている場合があります。寝違えの治療だけでは直すことができないため注意しましょう。

<注意するべき寝違えに伴う症状>

  • 手足も一緒に痛む
  • 手足を動かしにくい
  • めまいやしびれを伴っている
  • 発熱している

これらの症状が見られる場合に考えられる疾患は次のとおりです。

<寝違えと間違いやすい疾患>

  • 椎間板ヘルニア
  • 神経痛
  • 捻挫
  • 胸郭出口症候群
  • 腫瘍 など

意外な疾患のサインを見落とさぬように注意して、思い当たる点がある場合は接骨院で詳しくみてもらいましょう。

まとめ

寝違えを素早く直すために大切なことは、症状を見極めて患部を冷やす・温める対策をとり、痛みが強い間は安静にして過ごすことです。強い痛みがある場合や、その他の症状が見られるとき、できるだけ早く痛みを緩和したいときは、お近くの整骨院で施術を受けましょう。

安昇接骨院では、状況やご要望に合わせてマッサージなどを行っています。また、根本改善に向けて効果的な「歪みバランス矯正」や「EMS」も承っておりますので、寝違えによる痛みにお困りの方は、お気軽に当院へご相談ください。