ぎっくり腰の痛みレベル別に見た症状と対処法|痛みをやわらげる方法をご紹介
重いものを持ち上げたときなど、ささいなきっかけで腰に激痛が走るぎっくり腰は、ドイツでは「魔女の一撃」と呼ばれることもあります。 その症状は時期や人によって異なり、重症例では歩けないほどの強い痛みに悩まされるケースも少なくありません。
それでは、ぎっくり腰の痛みをレベル別に表すと、それぞれどのような症状が見られ、どういった対処法をとるのが適切なのでしょうか。この記事では、ぎっくり腰の痛みレベルを「軽度」「中度」「重度」の3つに分けて、それぞれのレベルごとに痛みをやわらげる方法、早く治す方法をご紹介します。
ぎっくり腰の痛みレベル①軽度の場合
痛みレベルが軽度なぎっくり腰の特徴は、次のとおりです。
【ぎっくり腰(痛みレベル軽度)の特徴】
痛み方 | 腰を動かすと軽い痛みや違和感がある |
基本的な対処法 | 患部を温める、筋トレなどの軽い運動をする |
受診の必要性 | 様子を見て判断する |
症状と対処法について、さらに詳しくご紹介します。
痛みレベル軽度の症状
痛みレベルが軽度のぎっくり腰では、腰を動かしたときに軽い痛みや違和感がある程度で、歩けなくなるほどの強い痛みはありません。ただし、激しい運動をしたり、重いものを持ち上げたりといった腰に負担をかける行動は禁物です。ぎっくり腰を悪化させないように、できるだけ安静に過ごしましょう。
痛みレベル軽度の対処法
痛みレベルが軽度な場合は、1~2週間ほどで自然治癒する可能性が高いです。すぐに接骨院を利用する必要はありませんが、以下の場合は受診を検討しましょう。
<痛みレベル軽度のぎっくり腰で受診をおすすめするケース>
- 再発防止に向けた根本改善を目指したい場合
- 1週間以上が経過しても痛みが軽快しない場合や悪化した場合
- しびれなど痛み以外の症状を伴う場合
痛みレベルが軽度ならば、腰の炎症もあまり強くありません。筋肉の緊張をやわらげるために、温めるタイプの湿布を使ったり、入浴したりして患部を温めましょう。また、軽い筋トレやストレッチを行って筋肉の凝りを取り除いたり、ストレッチで筋肉を伸ばしたりする方法も有効です。
ぎっくり腰の痛みレベル②中度の場合
ぎっくり腰の痛みレベルが中度の場合の特徴は、次のとおりです。
【ぎっくり腰(痛みレベル中度)の特徴】
痛み方 | 歩けるレベルではあるものの強い痛みがある |
基本的な対処法 | 温めたり、軽く体を動かしたりしながら様子を見る |
受診の必要性 | 基本的には接骨院の受診がおすすめ |
症状や対処法について、さらに詳しく解説します。
痛みレベル中度の症状
ぎっくり腰の痛みレベルが中度の場合、患部にやや強い炎症が発生しており、人によっては腫れが見られる場合もあります。通常は歩けるレベルではあるものの、強い痛みを感じるレベルです。重度と比較すると痛みは強くはありませんが、時折ズキズキとした激痛を感じる可能性があります。
痛みレベル中度の対処法
痛みレベル中度の場合は、急性期(重度)のぎっくり腰からの回復過程です。一般的には数日から1週間程度で軽度の痛みに軽減されますが、基本的には接骨院の受診をおすすめします。とくに以下のケースに該当する場合は、接骨院で施術を受けましょう。
<痛みレベル中度のぎっくり腰で受診をおすすめするケース>
- 数日が経過しても痛みが引かない場合、痛みが悪化した場合
- しびれなど、その他の症状を伴う場合
- 過去に何度かぎっくり腰を経験している場合
動ける範囲内でつらい痛みがある場合は、患部を温めたり、ストレッチなどで軽く体を動かしたりしながら様子を見るのが基本です。ただし、その結果として痛みが強くなった場合は、温めたり体を動かしたりといった行動は中止しましょう。無理をすると悪化する恐れがあるため、無理のない範囲に抑える必要があります。
ぎっくり腰の痛みレベル③重度の場合
ぎっくり腰の痛みレベルが重度の場合の特徴は、次のとおりです。
【ぎっくり腰(痛みレベル重度)の特徴】
痛み方 | 立ったり座ったりするのも難しいほどの激痛が走る |
基本的な対処法 | 安静にする、患部を冷やす |
受診の必要性 | 接骨院に移動できる場合は受診がおすすめ |
症状や対処法について、さらにわかりやすくご紹介します。
痛みレベル重度の症状
ぎっくり腰の痛みレベルが重度の場合は、軽く腰を動かしただけでも激痛が走り、歩くことすらままならないケースも多く見られます。とくにぎっくり腰を発症した直後は、上記のような重度の症状が見られる場合が多いです。なお、この時期のことを「急性期」と呼ぶ場合もあります。
痛みレベル重度の対処法
ぎっくり腰の発症後、48時間程度は重度の痛みに悩まされる可能性が高いです。この時期に正しい方法で施術を受けることが、早期回復や再発防止に向けて大切なポイントになります。以下のケースに該当する場合は、接骨院の利用がおすすめです。
<痛みレベル重度のぎっくり腰で受診をおすすめするケース>
- 近隣の接骨院まで移動できる痛みまで回復した場合
- しびれなど痛み以外の症状を伴う場合
- 一刻も早く腰の痛みを軽減させたい場合
立ったり座ったりするのも難しいほど痛む場合は、痛みが引くまで安静に過ごすのが重要です。また、痛みレベルが重度な場合は、患部が激しい炎症を起こしています。温めると痛みが強くなる可能性が高いため、冷やすタイプの湿布を貼ったり、タオルで包んだアイスパックを使ったりして患部を冷やしましょう。
ぎっくり腰の痛みレベル番外編:予兆と前兆
現時点ではぎっくり腰とはいえないものの、ぎっくり腰の予兆・前兆とみられる症状をいくつかご紹介します。以下のような症状が見られる場合は、近い将来にぎっくり腰が発生する可能性があるため要注意です。とくに、3つ以上当てはまる項目がある場合は注意しましょう。
<ぎっくり腰の予兆と前兆>
- 仰向けで寝ているときに腰が痛む
- 寝返りをうつと腰が痛む
- ベッドから起き上がるときに腰が痛む
- 同じ姿勢を続けていると腰が痛む
- 前かがみの姿勢になると腰が痛む
- 歩いたり走ったりすると腰が痛む
- 咳やくしゃみをすると腰が痛む
上記の症状が見られる場合は、できるだけ早く接骨院に相談しましょう。適切な施術を受けて根本改善を目指すことにより、ぎっくり腰を予防できる可能性が高くなります。
ぎっくり腰との見分けがつきにくいその他の疾患の症状
腰痛にくわえて、以下のような痛みや症状を伴う場合は、ぎっくり腰以外の疾患があるかもしれません。
【ぎっくり腰によく似た症状と疾患】
症状 | 疑いのある主な疾患 |
胸の痛み | 大動脈解離 |
体重の減少 | がん |
転倒をきっかけに発症したぎっくり腰 | 圧迫骨折 |
残尿感などの排尿・排便異常 | 椎間板ヘルニア |
思い当たる症状がある場合は、接骨院にも相談しながら、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
まとめ
ぎっくり腰の痛みレベルは、主に軽度・中度・重度の3段階にわかれます。レベルごとに適切な対処法が異なるため、悪化させずに素早い回復を目指す場合は、接骨院で施術を受けましょう。
高根沢・さくら市・芳賀町から近い安昇接骨院では、ぎっくり腰の根本改善を目指す施術を行っています。マッサージなどで痛みをやわらげることも可能なため、ぎっくり腰にお悩みの場合は当院までお気軽にご相談ください。